信頼の出来る獣医師を見つける.2
非常に憤慨しています。
動物を飼育する者は、一般的な家庭での飼育者は無論のことブリーダーやペットショップのオーナーや従業員、トリーマー、ハンドラー等のプロフェッショナルであっても動物医療に関しましては当然ながら獣医師を信頼し、意見を尊重し、決断にゆだね、検査や治療を行ってもらいます。
無論、少なからずの検査費や治療費を支払いながら。
又、動物医療に関する事案で無い、飼育方法やマナー、躾、管理方法から、動物愛護、福祉などに付いてまで獣医師を尊重して意見を取り入れたりします。

ただ「獣医師」と言う職能であるが故にです。
だからこそ「獣医師」の資格を誇りに持ち、飼育者たちの信頼に値する智恵と知識と経験を積み重ねる責任があると思っています。
それほどまでに「獣医師の言葉は重い」ことを理解して下さい。
話すことが出来ない、か弱い動物たちの命を救い守るという重大な職務であると承知していますが、倫理観や思想も含め獣医師の言論とは、飼育者並びに飼育動物が多大な影響を受けることと弁えてもらいたいと思います。
「思いつき」や「些細な発言」でも、獣医師の言葉なら盲目的に習う人々が多く存在することを承知しておいて下さい。

簡単に重篤な疾患の病名を言わないでください。
生涯苦しむことになったり、障害を持ったり、命が失われるような病名を告知するならば、絶対的な確信を持ってから告知してください。
飼育者は獣医師の言葉を信じてしまうのですから。

上記に、脱肛のはずが素人相手に緊急オペの必要性を説き、体を切り裂き、25万円もの治療費の請求を受けた事例を記しました。
今回は、我が家から嫁がせたチワワの飼い主さんが2度目の感染症予防ワクチン接種に行ったところ「水頭症の疑いあり」とされ、エコー検査、触診、観察等の結果、数万円の請求と水頭症の診断を下されました。
嫁がせる前に、我が家掛かり付けの獣医師に1回目のワクチン接種と健康チェックを受け、問題なしと言われた子です。
過度に頭が大きいわけでもなく、眼つきも正常であり、歩行・運動機能等にも問題が見られなく、兄弟たちと元気に遊んでいた子です。
引渡し後、わずか10日ばかりで、そのような診断を下されるとは。
たしかに素人判断できない病であることも承知しているつもりですが・・・。
急ぎ、子犬を引き取りにお客様宅へ伺い、経過観察しながら、診断材料であったエコー写真と共に我が家掛かり付けの獣医師の元へ向かいました。
掛かり付けの獣医師が、そのエコー写真を診て、更に自身で写し直し、診断の結果は正常。
長年、犬に携わっている私たちが数多くの経験を元に体や頭部・行動を観察しても問題は見られませんでした。
命に関わる病ですのでセカンド・オピニオンの必要性を感じ、別の動物病院で同様な診察してもらった結果も全く問題ありません。
2件の獣医師とも、「あのエコー写真では水頭症を判断できるわけは無く、それでも納得できないのならばCTやMRIを使って詳細な検査をするしかない。」「そもそも水頭症と判断を下したならば、インフォームド・コンセントもおこなわず、なんの治療をしないことはありえない。」と申しておりました。

これって?

チワワは結局、キャンセルとなり別に嫁ぎ先を探すこととなりました。
獣医師の安易な見解によって、一期一会で結ばれた絆が切れることとなりました。
チワワは無為な環境の変化と移動にさらされストレスを受けることとなりました。
飼い主さんは夜も眠れず仕事にも行かれないほど気持ちを煩い、子犬は繊細で弱いと間違ったイメージを持つようになってしまいました。

ペットショップやブリーダーには、「あの動物病院にいくと、どんな病状であろうと犬パルボって診断されるよ」「こっちの動物病院だったら、犬ジステンパーって診断される」「その病院に行ったのなら、定番の○○の治療と、いつもと同じ薬をくれたよね」と言う笑い話があります。
命に関わる重篤な病名を伝え、元気になれば獣医師のおかげで、更に信頼を高める結果となります。
死んでしまっても、その様に重篤な病気を持った犬を販売したペットショップやブリーダーが悪く、治せなかった獣医は悪くない(責任が無い)こととなります。

医療ミス、医療事故、補償問題、賠償責任等を恐れるあまり、いい加減なことを言ってはいけません。
特に重大な障害や命に関わる疾病を宣告する場合、獣医師の持つすべての知識と経験によって判断して告知して下さい。
わずかな知識だけで軽々しく告知することにより更なる不幸の連鎖を獣医師の手により作り上げることは獣医師の最も重い罪の1つとなります。

我が家では、飼育頭数も一般家庭よりは多いので「掛かり付けの動物病院は2件あります」。
いずれも信頼でき、安心して我が家の愛犬をゆだねることの出来る動物病院です。
この2件に絞り込むまでに相当の月日と多くの動物病院に通いました。
これは各動物病院の休院日や診療時間の差、急患の対応、深夜の対応、獣医師の検査・治療項目の得意・不得意により、分けるためです。
セカンド・オピニオンを受けるときも便利ですし、インフォームド・コンセントの差が分かりやすくもあります。
2件の掛け持ちなんて動物病院にとっては面白くないでしょうが、プロのお勧めです。


                                      2010.04/02
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